岩波文庫の「ギリシャ・ローマ神話」を読みました。
「付・インド・北欧神話」とも書いてありますね。
岩波文庫って、なんかちょっととっつきにくいイメージって、ないですか?
結構、古典的なのが多くて、字はちっちゃいし文体は堅そうだし…
今まで敬遠してきたんですけどね、そろそろこういうのにも慣れなきゃってことで、読んでみました。
この本はブルフィンチって人の書いたのを野上弥生子さんという方が訳したものなんですね。
フェイシャルもあとがきによると、ブルフィンチって人はアメリカだかイギリスだか、英語圏の人みたいですね。
なので、「ギリシャ・ローマ神話」と言っても、ギリシャ語文献やラテン語文献から直接持ってきてるわけじゃないんですね。
まぁ、神話だから、原典なんてないんだろうけどね。
とっつきにくいイメージがあるって書きましたが。
そのイメージを持ってページをめくると、まえがき的なのがあるんですが。
これがなんと、かの夏目金之助氏だったりするわけで。
しかも、がっつり旧字体、文語体だったりするわけで。
もぅ、ビビるビビる。
「漱石」じゃなくて「金之助」で出てきちゃうんだからなぁ~。
本文451ページ、また読みごたえ充分だったんですが。
コレ1冊にありったけ入れた感じだからかな、ちょっと1つ1つの話はダイジェストっぽくなっちゃって。
一つ一つの話の印象は、ちょっと薄くなっちゃったかなぁ~。
でも、絵や音楽を楽しむときに、この神話の知識があると、また味わいが出てきそうですよね。
神話に関してはもういくつか本を読んで、一つ一つの話やキャラも印象付けていきたいなぁ、なんて思ってます!